モンスターエナジーで学ぶ栄養素

バイクに乗ってる加減か知りませんがモンスターエナジーに親近感を持っているギルマスです。エナジードリンクについては効果があるとか効果がないとか賛否ありますが、そんなことは(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい、と耳をふさいでお勉強の素材にしてしまいましょう。実際、何がどう効くのか知っておいて損はないでしょう。種類は日本で販売されているノーマルの緑缶で、順番は原材料名の表示順、要は入っている重量順です。

砂糖

甘味料でエネルギー補充用ですね。吸収されるときはブドウ糖と果糖になってますが最終的には全部ブドウ糖になります。砂糖美味しいです。

ブドウ糖

そのまま使える即効性のエネルギー源ですね。モンエナ1缶のカロリー168キロカロリーで大体おにぎり1個分くらい。

高麗人参エキス

これはエキスなので色々入ってますが、特徴的なのがサポニン類(ジンセサイド)です。様々な効果が言われてますが、何でエナジードリンクに入れるのか謎です。疲労回復効果でしょうか?どちらかというと毎日ちょっとずついただく感じのものな気がします。アレですか、他の成分による行き過ぎた効果を緩和するためですかね?漢方ですし。

L-カルニチン酒石酸塩

羊の肉に多く含まれる成分で、一時期、羊の肉は豚や牛よりヘルシーで食べても太らない(そんなわけあるか!)と言われていた拠り所です。実際のところ、脂肪酸をβ酸化でエネルギーにする過程でアシルCoAをミトコンドリアにぶち込むときに必要です。なので、グリコーゲンを使い果たしたあたりから本領を発揮しそうな気がします。

塩化ナトリウム

塩です。汗かいてるときには良いですね。

ガラナ種子エキス

これもエキスなので色々入ってますがメインの有効成分はガラニン。神経ペプチドにもガラニンというものがありますが別物。こっちのガラニンはテオフィリン、テオブロミンを主としたキサンチン誘導体の混合物です。こいつらは無水カフェインより吸収がゆっくりで長時間マイルドに作用するそうです。この辺をネットで調べるとカフェインという言葉の使い方が無茶苦茶なので混乱必至です。

効果はホスホジエステラーゼ阻害作用とアデノシン拮抗阻害作用です。効果範囲は滅茶苦茶広く、かなり大雑把に言って呼吸器系、循環器系、中枢神経系とエネルギー産生は活性化されます。エキスにどれ位含まれているか分かりませんが、気合いが必要なときには悪くないですね。ただし利尿作用にはちょっと注意。

クエン酸

エネルギー産生過程のクエン酸回路の回転が速くなるんじゃないの?(なげやり)と思いきや実のところちゃんとした科学的根拠があやふやだったりします。ただまぁ、酸味の効いたサッパリスッキリした味になって、飲みやすくなるよ!

香料

成分は不明ですが、香り付けだけですね。

クエン酸ナトリウム

クエン酸と別にクエン酸ナトリウムが入ってるのは何でや!個人的はpH緩衝材の役割で入っているんじゃないかと予想。たぶん素のクエン酸だけだったら酸っぱすぎるんでしょう。

D-リボース

五単糖で甘味料として入ってます。砂糖の六割くらいの爽やかな甘さ!あと、リボースと言えばDNA、RNA、ATPの構成要素ですし、長い目で見れば在って損はないでしょう。

スクラロース

これも甘味料、砂糖の600倍!の甘さ。低カロリー飲料の星。ほぼ吸収されないので栄養的には無視して良いと思う。

L-アルギニン

アンモニアを尿素にする尿素回路で最後に尿素とオルニチンに代謝されるアミノ酸。アンモニアは処理が遅れるとろくな事が起こらないので、回路のスタート材料であるオルニチンが足りなくて処理落ちしてる場合に効きそう。あと、代謝産物のNOを通じて、血管の拡張や成長ホルモンの分泌を促進したりのおまけ付き。

安息香酸

保存料。細菌の増殖を抑える。ただし殺菌効果はない。

カフェイン

キサンチン誘導体。効果はガラナエキスで書いた通り。ただしこちらは直ぐに吸収されて直ぐに作用する。

ナイアシン

ニコチン酸とニコチン酸アミドの事。ビタミンで言うB3。広範囲で働くが、エナジードリンク的には特にエネルギー代謝で補酵素として働くので重要。ただし、日本に住んで普通に食べてたらあんまり不足しないし、無駄にとっても尿中に排泄される。

アントシアニン

植物のフラボノイド系色素です。これが入っているからビタミンB2の黄色と相まって、モンエナ黄緑色が出来るのですね。その他の効果は健康や美容で注目されています(ただし、何かに効くとは言っていない)状態ですので、無視して良いでしょう。

イノシトール

昔はビタミンだったけど、体内でグルコースから作られる事が分かって現在はビタミン様物質。通常欠乏することはあまりなく過剰に摂取しても尿中に排出される。これは何のために入っているのでしょうね?細胞膜の構成成分だから壊れた筋細胞の修復とかでしょうか?ひょっとした甘いので甘味料か?

ビタミンB6

この辺は全部似たような説明になるけど、広範囲で働くが、エナジードリンク的にはアミノ酸代謝、糖代謝、脂質代謝と糖新生で補酵素として働くので重要。ただし、日本に住んで普通に食べてたらあんまり不足しない。

ビタミンB2

この辺は全部(以下略)糖代謝、脂質代謝と糖新生で補酵素として働くので重要。ただし、日本に住んで普通に食べてたらあんまり不足しない。あと黄色い。

ビタミンB12

この辺は全部(以下略)DNAの合成とエネルギー代謝で補酵素として働くので重要。ただし、日本に住んで普通に食べてたらあんまり不足しない。あと赤い。

 

以上です。量的に効くか効かないかは別として、色々入ってますね。コーヒーか紅茶に砂糖ガンガン入れて飲めば良いのでは?とも思わなくもないですが、そこは気持ちの問題ですからね、気持ちの高揚感が違います。

そんで、成分調べるのは楽しいですけど、ネットでの情報収集は○○のスゴい効果!!とか××の危険性!!とかが大量にあって正直しんどいですわ。

投稿日:
カテゴリー: 栄養

作成者: Guild master

40歳を過ぎて突如管理栄養士を目指すおじさん。 ゆっくり加齢(Lazy-aging)の実践者。 食と健康に関連した情報を発信するとかしないとか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です